「永遠の11歳」
リカちゃんは小学5年の「永遠の11歳」で、フランス人音楽家の父と日本人デザイナーの母の間に生まれたハーフという設定だ。ただ、その造形は時代とともに変わっており、現在は4代目(1987年〜)に当たる。
初代(67年〜)は少女漫画から抜け出てきたようなイメージを反映してか、現行モデルと比べるとはかなげな表情。
2代目(72年〜)は瞳の星の数が1つから3つに増え、眉は細長く、鼻がやや高くなった。
3代目(82年〜)で髪が赤茶色のストレートロングになり、表情も少しほほえんだように変わった。
リカちゃんを取り巻く「世界」も徐々に広がってきた。双子の妹と3つ子の妹と弟といった家族も加わり、ボーイフレンドも変遷。ファッションも時代とともに変化した。
池田さんは「洋服や小物、靴に至るまでコレクターズアイテムも豊富で、ドレスだけで数万円することもあります」と話す。
「身近で親近感のわく存在ながら、いつも時代の空気の半歩先を行っている。女の子のあこがれを具現化し続けているところが、世代を越えて愛されている理由ではないでしょうか」