安倍晋三首相は4日夜、自民党議員を中心とする保守系の議員連盟「創生『日本』」の会合に出席し、5月3日で日本国憲法施行から70年を迎えることを踏まえ、「節目のときなので憲法改正に向かって総力を挙げて頑張ろう」と呼びかけた。会合に出席した衛藤晟一首相補佐官が記者団に明らかにした。
衛藤氏によると、首相は昨年7月の参院選の結果、いわゆる「改憲勢力」が衆参両院で憲法改正の国会発議に必要な3分の2を超えたことを踏まえ、「やっと発議できるようになったのだから、自民党が議論をリードしていかなければならない」と語り、改憲に向けた環境整備を早期に進めるべきだとの認識を示したという。
創生「日本」は、故中川昭一元財務相が設立した「真・保守政策研究会」が母体。平成21年に会長だった中川氏の死去に伴い、安倍首相が会長に就いて「創生『日本』」として再出発した。24年の党総裁選で安倍首相が復活する原動力となった。