築城当初の松江城、天守に千鳥破風や唐破風 1740年頃に大幅修復か 米子高専名誉教授ら5日報告

 和田氏らは、過去の修理記録から破風などがなくなった時期を1740年前後と推定。これらを基に、グループの安高尚毅・島根大大学院総合理工学研究科助教が、当初の天守復元図を制作した。意匠の変更について、和田氏は「藩の財政難で華美な装飾を維持できなくなったのではないか」と推測する一方、「痕跡どおりに復元すると破風が共存できない問題点があるなど、さらに詳細な検討の余地がある」としている。

 稲田信・市史料編纂課長は「『千鳥城』という異名の由来や、制作の年代や経緯が不明な市文化財『天守雛形(ひながた)』の解明につながる研究成果だ」と話している。