ビジネスの裏側

妊活に強い味方 「排卵日予測検査薬」市販薬化でメーカーが積極攻勢

2人目に悩む

 ロート製薬の排卵日予測検査薬の開発は、20年以上前にかかってきた1本の電話から始まった。

 「1人目は生まれたが、なかなか2人目に恵まれない。家族からのプレッシャーを感じている」

 平成5年、妊娠検査薬を発売した同社が設けた電話窓口「マリアコール」に、こんな相談が寄せられたという。

 同社が産婦人科医に問い合わせてみると、2人目がなかなかできないという不妊の場合、医師から性交のタイミングについて指導を受けることで、子供に恵まれるケースが多いことが判明。「そのためには排卵日を把握することが重要」と、排卵日予測検査薬の開発に乗り出し、8年に製品発売にこぎ着けた。

 やがて検査薬を使用して妊娠したという声が同社に届くようになった。

 「6年ぶりに妊娠することができました。『2人目不妊』に悩みながらなかなか病院へ行けず、夫婦2人でグズグズと悩んでおりました。本当にありがとうございました」。こんな感謝の気持ちをしたためたはがきも届いた。

多い潜在的需要

 武田薬品は「ハイテスターH」の発売に合わせて25〜39歳の既婚女性1029人を対象に調査を行った。子供の欲しい人は約7割、その半数が妊活中であることが分かった。ただ、うち7割が排卵日予測検査薬の存在を知らなかったという。

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