トランプ大統領演説

「軍備再建」を宣言 インフラ整備で113兆円投資も

 【ワシントン=小雲規生】トランプ米大統領は2月28日夜(日本時間3月1日午前)、上下両院合同会議で初めての施政方針演説を行った。安全保障面では「軍備を再建する」と宣言したうえで、積極的な外交戦略をとると表明。経済面では、インフラ整備で1兆ドル(約113兆円)の投資を実現するための法律制定を議会に求め、税制改革や既存の自由貿易体制の見直しを通じて雇用創出を進めると強調した。

 トランプ氏は演説で、オバマ前政権下で進んだ国防費の強制削減の流れの修正すると主張。「国際社会に対する直接的で断固とした有意義な関与」が重要だとし、紛争抑止に向けた指導力発揮に意欲を示した。また北大西洋条約機構(NATO)への支持にも言及。イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)を「壊滅させる」とも強調した。

 一方、経済面では「歴史的な税制改革案を策定中だ」と述べ、企業や中間層に重点を置いた減税策を打ち出すと表明した。

 さらに就任早々に環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)離脱を決めたことを実績としてアピール。不公平な自由貿易協定が米国からの雇用流出につながっているとして、「自由貿易を強く信じているが、公平なものでなくてはならない」と述べた。

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