洲本同級生殺害

「出会えてよかった」誕生日祝った2週間後に事件 学校側、異変に気付けず

 交際していた高校1年生の女子生徒(16)の首を絞めて殺害したとして、殺人容疑で同級生の男子生徒(16)=兵庫県洲本市=が逮捕された。「出逢えてよかった。生まれてきてくれてありがとう」。事件の2週間ほど前、男子生徒はウェブサイト上に、女子生徒の誕生日を祝うメッセージを書き込んでいた。サイトには他にも、2人で撮影した写真や動画が数多く掲載されていた。

 2人が通っていた高校の職員や友人らによると、女子生徒は陸上部に所属。男子生徒は小中学時代には野球に打ち込んでいた。いずれも目立った問題行動はなく、まじめな生徒だったという。少年と中学時代に同級生だった男子生徒(16)は「明るくて暴力的なところもない。人を殺すなんて信じられない」と話す。

 一方、高校側は事件翌日の24日に警察から連絡を受けて2人が病院に運ばれ、後に女子生徒が死亡したことを把握。しかし、1月の始業式前日に女子生徒の保護者から「(娘は)不慮の事故で亡くなった」と説明を受けたため調査もしていなかったという。教頭は「生徒の動揺が心配。スクールカウンセラーと相談し、適切に対応したい」と話した。

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