「日本への信頼失わなかったベトナム」「揺るぎない友人に」特別大使の杉良太郎さん

杉良太郎さん
杉良太郎さん

 天皇、皇后両陛下のベトナムご訪問にあたり、同国と日本の両国で特別大使を務める俳優の杉良太郎さん(72)は、ご訪問を機に両国が「揺るぎない友人」となることを期待している。

 杉さんが初めてベトナムを訪問したのは1989年。西側諸国の歌手としては初のコンサートをハノイで開き、「戦後間もない途上国」との印象を受けた。

 このとき面会したド・ムオイ首相(当時)から「戦後の日本の復興は我々のお手本だ。世界で一番、日本語が話せる国になりたい」と言われた。「日本への信頼を風化させてはならない」と感じた杉さんは6年後の95年、日本文化と日本語を教える「日本語センター」をハノイに設立。併せて孤児や盲学校の支援も進めており、これまで計101人と養子縁組し、大学卒業まで物心両面で支えている。杉さんが招かれている1日の晩餐会では、盲学校の生徒が演奏を披露する予定だ。

 昨年11月に文化功労者を招いて開かれた茶会では、陛下から「最近のベトナムはどうですか」と声をかけられた。杉さんは「ご訪問は歴史的なこと。経済や政治を超え、その重みを受け取る力をベトナムは持っている」と力を込めた。