北朝鮮「旅行」斡旋

金正男氏殺害で「ならず者国家」観光考える日本人 「恐ろしさを知らない者の行動だ」と元赤旗平壌特派員が絶句

 「事件後、10日間ぐらいで普段の2倍ぐらいの問い合わせがありました。中には女性の一人旅も。多くの人が北朝鮮には入れないと思っているようですが、実際は旅行代理店を通じて比較的簡単に行ける」

 「お薦めするわけではないですが…」と言葉を付け足す。

 ツアーは北朝鮮国営旅行会社が主催するもので、中国の都市を発着地点として旅行の日程が組まれる。北朝鮮のビザ(査証)は、中国や日本の旅行代理店が代行取得する。このビザは出国の際回収されるため、日本のパスポートに北朝鮮への出入国記録は残らない。

 一人旅であっても、入国から出国まで、監視役も兼ねるとみられるガイド2人と、運転手の計3人が常に行動を共にする官製旅行だ。

20〜30代男性が中心

 IT企業勤務だったという慶次郎さんは2003年から中国・大連に住み、昨年日本に帰国した。06年3月にサイト「大連ローカル」を開設し、08年頃、大連の旅行代理店から北朝鮮旅行を紹介してほしいと打診され、掲載を始めた。

 数年間は問い合わせもなく、訪朝者はゼロだった。ところが、2010年に初申し込みがあると、それ以降、ポツポツと問い合わせが増えた。

 いまや大連の日本人向け情報サイトであるはずの「大連ローカル」の全記事で、最も読まれる記事となっているという。