衝撃事件の核心

「賠償は天文学的やで!」辞めると切り出すと「セクハラでっち上げ」 仰天〝退職阻止〟訴訟の顛末

判決「ラーメン不自然」

藤田さんはこの後、大岩代表との間で、これからもルート訪問を続けるといった内容の契約書に署名した。そして-。

《大岩代表はその後、藤田さん、井上さん、妻の美子取締役を近くのラーメン屋に連れて行き、食事をおごった》

判決はまず当日の様子について「いずれも通常、わいせつ行為が行われるような状況ではない」と指摘。過去に2人きりで事務所にいることが多かったにもかかわらず、藤田さんがこれまで井上さんにセクハラ行為を働いたことはなかったことを挙げ、「原告(井上さん)の主張は極めて不自然、不合理であるといわざるを得ない」と一刀両断した。

仮に藤田さんがセクハラ行為に及んでいたとすれば、その日のうちに仕事を継続するような契約書を交わすのは不自然であるうえに、「被害者」である井上さんも交えてラーメンを食べに行くとも考え難い、と述べた。

一方で大岩代表は、藤田さんの退職を翻意させようとしており、土下座の際に藤田さんの顔が井上さんの下半身に近付いたことで「損害賠償の口実にする動機は十分にあった」と言及。「被告(藤田さん)の顔が原告(井上さん)の下半身に接触した客観的証拠はない」として、井上さんらの供述は信用性に乏しいと判断した。「したがって被告(藤田さん)によるセクハラ行為の存在は認められず、これを前提とする請求は理由がない」

「提訴自体が不法行為」

一方の藤田さん側は、井上さんによる事実無根の訴訟提起自体が不法行為にあたると主張した。

会員限定記事会員サービス詳細