衝撃事件の核心

「賠償は天文学的やで!」辞めると切り出すと「セクハラでっち上げ」 仰天〝退職阻止〟訴訟の顛末

そばにいる女性の胸をいきなりもみ、土下座のふりをして、顔を尻に押しつける-。にわかには信じられない内容だったが…。

「誠意を見せろ」

地裁は2月に判決を言い渡した。《》内が当日の話し合いに関する判決の認定事実の要旨だ。

《午後8時半ごろ、事務所の応接ソファで、藤田さんは大岩代表、美子取締役と相対した。藤田さんの隣には井上さんが座っていた。

「退職届は受理する」

大岩代表がこう述べ、さらに続けた。「こちらも権利を主張する」》

ここから怒濤(どとう)の糾弾が始まった。

《「お前が辞めたため会社の売り上げが下がったときや、他の事業にも影響が出たときの損害賠償をどうしてくれる?」

「お前ができないなら、連帯保証人(藤田さんの父親)に行くしかない。今から(請求に)行くぞ」

大岩代表は、すでに退職した別の従業員と藤田さんが過去にグルになって井上さんを脅したと言い出した。

「警察に訴えることもできる」

「誠意を見せろ」

大岩代表に言われ、藤田さんはソファの上に正座。隣に座っていた井上さんに対し「すみませんでした」と土下座した。そのときに藤田さんの頭が井上さんの尻や太ももに近付いた。

大岩代表は「お前の頭が井上の足の近くに行った。井上がおびえている。これで刑事事件やわ。井上の件、会社の件、(賠償が)ダブルや、天文学的やで!」

「お前がどこに隠れようが見つけ出す。仕事が見つかったら給料を差し押さえる」

藤田さんは大岩代表におわびを書くよう命じられ、言われるがままに謝罪文を書いた》

会員限定記事会員サービス詳細