ニッポンの議論

男性保育士による女児の着替え 市長「させる!」、親「やめて!」

【ニッポンの議論】男性保育士による女児の着替え 市長「させる!」、親「やめて!」
【ニッポンの議論】男性保育士による女児の着替え 市長「させる!」、親「やめて!」
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男性保育士が働きやすい環境を作るとして千葉市が4月から10年計画で実施する「市立保育所男性保育士活躍推進プラン」について、熊谷俊人市長が男性保育士に女児の着替えやおむつ交換を担当させないのは性差別だとツイッターで発信した。保護者から配慮を求める声が上がるなど、ネット上で激しい論議になっている。熊谷市長と、保育現場に詳しい音楽家で元埼玉県教育委員長の松居和氏に聞いた。

(中辻健太郎、渡辺浩)

「性差問わない保育所に」 熊谷俊人千葉市長

――男性保育士活躍推進プラン策定に至った経緯は

「社会全体のダイバーシティー(多様性)推進には、女性だけでなく男性が少数派になっている職場の見直しも必要と感じ、男性保育士の勤務環境の整備やキャリア拡充のために策定した。同時に、『男性保育士に着替えやおむつ交換、プールの授業をしてほしくない』といった保護者からの要望に保育所が応じている実態を知り、保育を預かる立場としては容認してはならないだろうと、専門職としての位置付けに基づき、男女を問わない保育を行うことをプランに組み込んだ」

――男性保育士による女児の着替えやおむつ交換をどう思うか

「保育所は親子に近い密着関係の中でわが子を育んでくれる場所。排泄物の世話などは子供との重要な愛着関係を築くもので、その行為を除外することは保育所の役割と矛盾する。保育所は託児サービスではなく、親代わりとして専門的見地から全ての幼児の最善の利益のために保育する場所だ」

――インターネットを中心に議論が起きている

「保育所に子供を預けた経験のある保護者に、男性保育士に反対している人はほぼいない。ツイッターやフェイスブックで寄せられる反対意見の多くは、保育所に預けた経験がない人の反応で、保育所について理解してもらえていない。たとえば、密室のようなトイレで男性保育士と子供が2人きりになるといったイメージを持たれている方もたくさんいるが、根本的にそういった環境はあり得ない」

――「性虐待の危険がある」と男性保育士に反対する意見がある

「それは保育士の話ではなく、ジェンダーなどの他の議論だ。保育所についての理解が進めば、ジェンダー論が保育士の世界の中で意味がないことは理解してもらえる。参考意見としては受け取るが、過熱化した意見で保育現場に負担がかかり保育の質が落ちてしまうのは厳しい」