【クアラルンプール=岩田智雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件で、逮捕されたインドネシア人のシティ・アイシャ容疑者が「(正男氏に塗ったのは)毒物ではなく、ベビーオイルだと思っていた」と話していることが25日、分かった。
アイシャ容疑者に同日面会したインドネシア大使館員が明らかにした。本人は「いたずら番組と思っていた」と述べているという。
一方、マレーシアのザヒド副首相兼内相は24日、北朝鮮との外交関係が適切かどうかを検討し、その内容を報告するよう外務省に指示した。指示は「評価を基に(北朝鮮との)外交関係を内閣が決定できるよう」にするものだとしている。
地元警察の幹部は25日、捜査対象の北朝鮮大使館2等書記官が捜査に協力しない場合、「逮捕状を請求する次のステップに入る」と報道陣に述べた。