「世界初」3Dプリンターで世界初の末梢神経再生 京大など、31年度から治験

「世界初」3Dプリンターで世界初の末梢神経再生 京大など、31年度から治験
「世界初」3Dプリンターで世界初の末梢神経再生 京大など、31年度から治験
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 細胞を立体的に積み上げることのできる「バイオ3Dプリンター」を使い、人間の細胞から末梢(まっしょう)神経を再生することに京都大などの研究チームが世界で初めて成功した。ラットによる動物実験で末梢神経の機能が回復したことを確認した。平成31年度に人間を対象とした治験を始め、実用化を目指す。

 京大によると、事故や労働災害などで末梢神経を損傷すると、手足がしびれ、動かなくなる。体の別の部分から神経を採取して移植する手術が治療法の主流だが、採取した部位がまひするといった課題もある。京大病院の池口良輔准教授(手外科)は「患者が早く社会復帰できる新たな治療法につながる」と話している。

 再生医療ベンチャーのサイフューズ(東京)が開発したバイオ3Dプリンター「レジェノバ」(約4千万円)を使用。ヒトの皮膚から採取した細胞を3Dプリンターで立体的に積み上げ、管状の神経組織(長さ8ミリ、直径3ミリ)を作製した。

 この組織を坐骨神経が損傷したラットに移植したところ、管をつたって神経がつながり、活動に支障がない水準に回復したという。

 こうした結果は、米オンライン科学誌「プロスワン」に掲載された。

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