衝撃事件の核心

知らぬ間に自分の家が他人の物に…闇にうごめく「地面師」の狡猾手口

天国に先立った夫が妻に残した一軒家。だが、いつしか知らぬ間に勝手に他人に転売され、プロの詐欺集団「地面師」グループには数千万円の不正な利益が転がり込んでいた。悪用されたのは妻が主治医に漏らした不動産についての情報。あらゆる機会をとらえ、不動産詐欺に手を染める複数の地面師グループが、都内を舞台に再び跋扈(ばっこ)し始めた。

スカイツリー仰ぐ3階建て住宅が「餌食」に…

東京都墨田区。高さ634メートルの下町のランドマーク、スカイツリーを仰ぎ見る場所にひっそりと建つ3階建ての店舗兼住宅がある。東武伊勢崎線曳舟駅にも近く、不動産としての価値は高い。

捜査関係者や訴訟記録などによると、ここが地面師の餌食となった今回の事件の舞台だ。

住宅は平成22年に亡くなった夫が妻に残した遺産でもある。以前は1・2階に飲食店も入っていたが、その後リフォームされた家に、女性は終生、居住するつもりだったという。

交通の便のいい土地と建物は、転売を狙う地面師グループにとっても格好の物件。ただ、女性と地面師グループの間に接点はない。それをつないだのが女性が通っていた病院だった。

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