トランプ政権

全米公立校で「望む性別でのトイレ使用」見直し、オバマ政権の通達破棄へ

 【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ政権は22日、心と体の性別に差があるトランスジェンダーの生徒が、自分の望む性別のトイレや更衣室を利用するのを認めるよう全国の公立学校に求めたオバマ前政権による通達を撤廃するとの通達を出した。司法省と教育省が見直し作業を行っていた。これにより、トランスジェンダーの生徒がどのトイレを使うかは個々の州で判断されることになる。

 オバマ前政権の通達は昨年5月に出されたが、保守派などが「他の生徒、特に女性の生徒のプライバシーや安全を脅かしかねない」と批判。通達に法的拘束力はないものの、従わない学校は連邦政府からの補助金が打ち切られる可能性があるとされたため共和党の知事が反発し、13州が訴訟を提起した。連邦最高裁でも3月、この問題をめぐる訴訟の審理が行われる。

 ホワイトハウスは22日の声明で「これによりこの問題に関し、州レベルで開かれた議論が行われることになる」としたが、LGBT(性的少数派)の権利を守る団体などからの反発は確実だ。