壇蜜さんも取得「エンバーマー」 ご遺体を生前の姿に〝修復〟高まるニーズ…業界団体、国家資格化めざす(3/3ページ) - 産経ニュース

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壇蜜さんも取得「エンバーマー」 ご遺体を生前の姿に〝修復〟高まるニーズ…業界団体、国家資格化めざす

 とはいえ、作業は容易なものではない。主に遺体の太ももを切開して動脈から薬剤を注入し、全身の血液を排出。これにより細菌による二次感染や腐敗を防ぐ。傷があれば化粧で修復し、損傷が激しい場合は皮膚の移植も行う。作業時間は約3時間。できるだけ生前に近い姿で、家族の元に遺体を戻す。

 「闘病や事故の面影が消えると、きちんとしたお別れができるようになる」とIFSAの加藤裕二事務局長。「決して楽ではないが、これほど重要な作業はない」と語る。

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 ライセンスを得るには、IFSA指定の養成施設で知識と技術を2年間学び、資格試験に合格する必要がある。だが、エンバーマーは国家資格でなく、規制する法律もない。そのため手荒で危険な処置を行う業者もいるといい、IFSAはエンバーマーの国家資格化、法制化を急いでいる。

 現在、国内では約160人が年間約3万7千件の施術をこなすが、限界ぎりぎりの状態。IFSAは将来的に約500人に増やし、年間10万件以上の施術を目指す。

 認知度向上も重要な課題だ。IFSAは専門学校と連携してエンバーミングのPR用漫画を制作、今後アニメ化も検討する。加藤事務局長は「多くの人にエンバーマーの存在を知ってもらい、『裏方』のイメージを変えていければ」と意気込んでいる。