金正男氏殺害

マレーシア警察、北朝鮮に対峙姿勢 遺体の引き渡し「親族による身元確認先決」

 北朝鮮の金正男氏が殺害された事件で、マレーシア警察は19日、追跡中の容疑者4人の名前や顔写真、出入国の記録まで公にし、内外に情報提供を呼びかけるとともに、北朝鮮側に強い圧力をかけた。ただ、主犯格とみられる男らの国外逃亡も明らかになり、捜査難航は必至だ。

 「なぜ彼らはこの国でそんな事件に及んだのか。私たちの仕事は真実を明らかにし、犯人に正義を下すことだ」。マレーシア警察の副長官は、内外の記者を前に決意をこう語った。

 一方、北朝鮮の反発を受けつつ、15日に遺体解剖を行ったが、副長官は死因や毒物の特定には至っていないとした。

 17日に逮捕したリ・ジョンチョル容疑者について、マレーシア紙スターは19日、化学の専門家だったと伝えた。平壌出身で、北朝鮮の大学で化学と薬学を学び、2000年に卒業。約10年後、インドのコルカタで研究に従事し、11年まで携わっていた。情報筋の話として、平壌に戻ったあと、マレーシアのIT企業で働いたとしている。

 フェースブックには、リ容疑者と同姓同名の登録があり、19日現在も閲覧が可能だ。同紙の報道と同様の内容が掲載されており、金日成総合大学卒とある。風貌の似た男が、研究室で研究をしている様子の写真などもある。ただ、毒殺にどう関与したか不明のままだ。