川越市が初雁公園基本構想を見直し 球場は移転、建て替え 埼玉

 ■市制100周年の目玉事業に

 川越市は17日、平成元年に策定し、進展のなかった初雁公園整備基本構想を見直し、新たな基本構想を策定すると発表した。園内にある老朽化した初雁球場の移転を想定し、将来を見据えた初雁公園の全体像を示す。34年に迎える市制100周年の目玉事業と位置づけ、29年度一般会計当初予算案に関連予算650万円を計上した。(石井豊)

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 市によると、現在の初雁公園は初雁球場や市営プール、本丸御殿などを含めて約4・5ヘクタール。バブル期の元年に策定した基本構想は県立川越高校、住宅などを移転して約13・5ヘクタールに広げ、富士見櫓(やぐら)や堀などを復元して江戸時代末期の川越城を再現し、花見広場や芝生広場などを整備する大掛かりな構想だった。

 しかし、費用が莫大(ばくだい)で用地買収など困難が伴うこともあり、策定後も市内部にとどめ、正式公表はされなかった。今回は初雁球場移転や市制100周年を見据え、現在の公園を中心に実現な可能な新たな基本構想を策定することになった。

 市公園整備課によると、29年度は議会の承認を得て第三者を含めた検討委員会を設置。専門のコンサルタント会社にアドバイザーを委託し、基礎資料の作成や検討委の意見などをまとめて構想案を作成する。

 30年度は基本計画を作成し、以後は同公園が城跡のため試掘をして文化財遺構の有無を確認し、可能なものから順次整備を進める方針だ。

 同課は「富士見櫓跡地は公園と離れた飛び地になるので、検討委員会で初雁公園エリアに含めるか検討してもらいたい。遺構が出土した場合、発掘調査や計画の変更も考えられるので、工事の予定などは見通せない」としている。

 川合善明市長は「現行の基本構想は到底実現できない。規模を縮小し、100周年に向けた主事業の一つにしたい。初雁球場は外に出さざるを得ない。高校野球予選の2回戦までしか使えない球場なので、プロ球団もプレーできるものが必要だろう」と話した。

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