産経抄

江戸時代は鎖国にあらず 2月17日

 ▼ところが近年、歴史学界では「鎖国見直し論」が盛んになっている。幕府は、長崎と対馬、薩摩、松前という4つの窓口を通して、中国とオランダ、蝦夷地と交易し、朝鮮・琉球からは使節を迎えていた。そんな実情に合わない用語だというのだ。文部科学省によると、次期学習指導要領の改定案では、小中学校の社会科からその表記が消えることになった。

 ▼「聖徳太子」についても、没後100年以上たってからの呼称だとして、「厩戸王(うまやどのおう)」に変えるという。昔、鎌倉幕府の成立は「1192(イイクニ)つくろう」と語呂合わせで覚えたものだ。最近では、1185年の方が有力だと聞いた。子供から歴史の教科書を借りて、時代遅れの知識を整理し直す必要がありそうだ。

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