浪速風

万博誘致の成否は「未来」の輝き

2025年の誘致を目指す大阪万博のテーマとして、経産省が「未来社会をどう生きるか」など4案を提示した。小欄は大阪府が掲げていた「人類の健康・長寿への挑戦」も悪くないと思ったが、アフリカや中南米など発展途上国の賛同を得るためには、より広義のテーマが求められるという。

▶そもそも万博は、1851年にロンドンで開催された第1回から、産業革命がもたらす未来の展示場だった。未来を疑似体験するワクワク感は、空前の6422万人がつめかけた1970年の大阪万博で記憶する人も多いだろう。が、未来は駆け足で現実になり、今ではノスタルジーの対象でしかない。

▶いつしか無邪気に未来を夢見ることができなくなった。日本は少子高齢化の人口減少時代がもう始まっている。世界を見渡せば、逆に人口爆発、地球温暖化、環境汚染など難問だらけだ。人類の英知で再び未来を輝かせることができるか。万博ならずとも大きなテーマである。