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宝塚歌劇団宙(そら)組トップ、朝夏(あさか)まなとの主演公演「王妃の館- Chateau de la Reine -」「VIVA! FESTA!」が兵庫・宝塚劇場で上演中だ。相手役の娘役トップ実咲凛音(みさき・りおん)の退団公演でもある。朝夏は「華々しく見送りたい」と笑顔で語る。東京宝塚劇場は3月31日〜4月30日。
トップ、朝夏の大きな瞳が輝く。「幕開けから、ディズニーランドのようにワクワクする。コメディーであり、心温まる部分もある作品です」
「王妃の館」は浅田次郎氏の小説をもとにした作。かつてルイ14世が城主で、現在は高級ホテルである「シャトー・ドゥ・ラ・レーヌ(王妃の館)」を舞台に、旅行ツアーの個性豊かな人々を軽快に描く。朝夏はセレブ気取りの恋愛小説家、北白川右京を演じる。
宝塚では珍しい、現代の日本人たちの物語。「異色です。人物名、言葉が私たちの日常会話に近く、言い換えても話がつながってしまうので苦労しました」
右京は派手な服装、髪形、性格すべてが個性的。原作は小説ながら漫画の登場人物のように感じた。そこで2・5次元の人物として想像。人気漫画「のだめカンタービレ」でヒロインが恋するエリート音大生、千秋真一と重なった。
「右京も結構、ツンデレなので。天才ゆえなのか、本当に自分のことしか考えていないけど(笑)、品があるところも近い」。変わり者だが、宝塚らしさを意識する。「宝塚的にOKな範囲の変な人で、『こんな日本人おる(いる)かい!』、みたいな感じが出せたら(笑)」