浪速風

サザエさんを経営陣に加えては

日曜夜に放映される人気アニメ「サザエさん」(カンテレ系)には、ある法則が存在するという。視聴率が高いと株価が下がり、低いと上がる。なぜなら、景気が良い時は外出することが多く、不景気になると家でテレビを見る。大和総研の分析で、東証株価指数と高い相関係数を示して話題になった。

▶東芝は昭和44(1969)年にスタートした時からのスポンサーである。白黒テレビ、洗濯機、冷蔵庫の「三種の神器」、さらにはカー、クーラー、カラーテレビの3Cで、家電メーカーが高度経済成長を牽引(けんいん)した。東芝も業績を伸ばした。サザエさんの家のテレビが今でもブラウン管の箱型なのが懐かしい。

▶その後、業界は新製品の開発、海外メーカーとの価格競争にさらされる。東芝は昨年、白物家電事業を中国の企業集団に売却した。そして今度は原子力事業で巨額の損失を計上し、ピンチだ。「サザエさん」を提供していながら、景気の波はつかめなかったのか。