北ミサイル発射

沖縄も射程、奇襲に特化した技術に衝撃…米韓戦略が無力化?

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮による新型中距離弾道ミサイル「北極星2」の発射は韓国で衝撃をもって受けとめられた。事前に発射を察知されずに奇襲を仕掛けることに特化した技術が随所に見られ、ミサイル攻撃を探知し、先制攻撃するという米韓の戦略が見直しを迫られかねない。

 「設計から発射まで百パーセントわれわれの知恵、力、技術で開発された」。北朝鮮メディアによると、発射に立ち会った金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長はこう満足の意を示し技術者らを抱きしめてねぎらったという。

 韓国の情報機関、国家情報院は14日、今回垂直に近い89度で発射され、通常の発射なら射程が2千キロ以上になるとの分析を明らかにした。射程2500〜3千キロとも推定され、沖縄の米軍基地が射程内に収まる。

 「どこからでも攻撃でき、キルチェーンが無力化されかねない」。北朝鮮が13日に公表した発射映像を見て専門家らは指摘した。キルチェーンとは、北朝鮮のミサイル発射の兆候をつかむと、30分以内に発射施設を先制攻撃するという米韓軍の戦略の柱の一つだ。

 大きな理由が今回導入された固体燃料だ。注入に時間がかかる液体燃料と違い、即座に発射できる。

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