訪米していた首相の安倍晋三は13日夜、政府専用機で帰国した。米ワシントンのホワイトハウスで米大統領・トランプの熱烈なハグ(抱擁)を受け、フロリダ・パームビーチの会員制リゾート「マールアラーゴ」を離れるまで43時間超。就寝時以外はほぼ一緒に過ごし、すっかり絆を強めたかに見える両首脳はどのような時を過ごしたのか-。
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11日夜(現地時間)、ゴルフを終日楽しんだ安倍とトランプはマールアラーゴの夕食会で肩を並べた。くつろいで食事を楽しんでいるように見えるが、その直前、2人に北朝鮮が弾道ミサイルを発射したという一報がもたらされていた。
安倍は、トランプに北朝鮮の現状と危険性について説明した上で「夕食会後、記者団の取材に応じるつもりだ」と語るとトランプはこう言った。
「それならば一緒に取材に応じよう。私は短いコメントしかしない。でも、私が隣に立っているだけで北朝鮮への強いメッセージになるじゃないか」
この言葉通り、トランプは記者発表の場に姿を現した。安倍が「北朝鮮のミサイル発射は断じて容認できない。北朝鮮は国連決議を順守すべきだ」と語るのを、うなずきながら聞いていたトランプは最後にこう語った。
「米国はグレートな同盟国である日本を百パーセント支持する。ありがとう」