脳を知る

治らない充血 進行すると脳出血などの可能性

なかなか治らない充血は、脳血管の病気の症状である可能性も
なかなか治らない充血は、脳血管の病気の症状である可能性も

 ここ数年、中国で光化学スモッグがひどく、昼間でも薄暗い街でマスクをつけて歩く人の姿がよく報道されています。その影響が日本にも出てきてアレルギー症状を出す患者さんが増えているとのことです。

 昔はアレルギーといえば、杉花粉に代表されるように春先の代名詞とされていましたが、現在は先述した光化学スモッグや大気汚染などにより年中アレルギーを引き起こす物質が私たちの周りにあります。このためアレルギー体質の方は、春先だけでなく、年中鼻水や充血で悩まされていることと思います。

 アレルギー症状の代表的なものの一つが充血です。他のアレルギー症状が治ったのに充血だけがいつまでたっても治らないと困っている方はいらっしゃいませんか?実はこの充血、中にはアレルギーでなく脳血管の病気の症状であることがあります。

 以前にもお話ししたことがありますが、硬膜動静脈瘻(こうまくどうじょうみゃくろう)という病気です。脳が格納されている頭蓋骨内の至る所にある硬膜という膜の上で、動脈と静脈がくっついてしまう病気です。このため、圧の高い動脈血が圧の低い静脈に流れ込むことにより、静脈が鬱滞することでさまざまな病態を引き起こします。

 この病気の原因は、ホルモン異常、外傷などいろいろありますが、原因がはっきりしないことも多いです。基本的に硬膜が存在する場所であればどこに起こってもいいのですが、耳の周囲にできると耳鳴りとして、そして目の奥にできると初期症状として充血が起こります。