一筆多論

ミャンマーで取り組む「歯の妖精」と「配電盤」づくり 佐野慎輔

 民主化から11カ月、ロヒンギャ問題など課題が続出する一方、「アジア最後のフロンティア」では世界の主要国が根を張ろうと力を込める。生活の変化は著しく、とりわけヤンゴンには一昨年訪れたときになかった24時間営業のスーパーができていた。2LDKのマンションは家賃25万円。訪れた2つの村は穀倉地帯で比較的豊かだが、月収は2万から4万円程度だから経済格差は歴然である。

 格差を急に埋めようとすれば軋(きし)みが生じる。経済発展は必要だが、明治期の日本のようにヤンゴンを配電盤にした配線網を整えたい。人材養成、教育の普及・徹底は国づくりの大本である。「妖精」のような取り組みがもっと広がっていけば…と願う。(特別記者)

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