主張

建国記念の日 明治150年の意義考えよう

 明治維新の立役者の一人だった坂本龍馬が暗殺される5日前に書いた手紙が見つかったと先月、発表され、明治150年にふさわしい話題となったが、手紙の中で龍馬が「新国家」という言葉を使っていることが特に目を引く。

 研究者の一人は「龍馬の国造りにかける熱い思いを表すものだ」と解説する。近代国家・日本の夜明けは、龍馬のように国造りに命懸けの情熱を注いだ人たちによってもたらされたのである。

 翻って現在、わが国に押し寄せている他国の脅威は、明治維新の頃にも匹敵すると言っても過言ではなかろう。中国は強大な軍事力を背景に日本領域の奪取を狙い、北朝鮮は核・弾道ミサイルの開発を強行している。脅威はまさに、目の当たりにある。

 欧米諸国でも一国主義が広がるなど、世界情勢は全く先が見通せない。今こそ国民一丸となって、新しい「日本のありよう」を見つめ直すときではないか。

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