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親と子の「距離」を考える『完全版 鏡の法則』野口嘉則著

完全版 鏡の法則
完全版 鏡の法則

 この物語は、わずか60ページ弱の短いストーリーですが、じつは実話にもとづいています。

 子どもがいじめられていることに悩む母・栄子。夫の友人である経営コンサルタントに相談したところ、「あなたが身近な人を心の中で責めていて、それが人生という鏡に映し出され、あなたの大切な子どもが責められて悩むことになった」という衝撃の内容を告げられます。

 栄子は、心の中で父親を責めつづけていたことに気づき、半信半疑ながら、コンサルタントの指導のもと「父をゆるせない気持ち」や、「父に感謝できること」「父に謝りたいこと」ということをつぎつぎ書きだしていきます。

 そして、長年まともに口もきいていなかった父親に電話します。栄子の心の中が変わることで、一見関係のないと思われた「子どものいじめ」の状況が変わってきます。

 著者は、「家族関係」と「自己実現」の専門家であり、心理学の手法を使ったコーチングの第一人者。

 本書は、「9割の人が涙した」とのキャッチフレーズで2006年に出版されミリオンセラーになりました。この物語が広まっていくにしたがって、親との関係について多数質問を寄せられました。そこで、「完全版」として、本書の解説部分では、過保護や過干渉な親との境界線の引き方についてもくわしく説明されています。多くの人が涙する物語と、感動だけで終わらないための解説をあわせてお楽しみください。(サンマーク出版・1200円+税)

 サンマーク出版編集部 金子尚美

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