草加母子死傷事故 しめやかに荒井さん通夜 夫・健次さん「母のかがみ」 埼玉

 草加市で母子が死傷した事故で犠牲となった同市住吉の荒井美季さん(38)の通夜が10日、同市神明の斎場でしめやかに営まれ、知人ら約450人が参列した。軽傷を負った次男(2)を肩に抱いて取材に応じた夫の健次さん(43)は、美季さんについて「自分の身をていして、この子を守った。鉄のかたまり(トラック)が突っ込んで来て守れたのだから、母のかがみだ」と声を絞り出した。

 事故は8日、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)容疑で逮捕された八下田誠男(やげた・しずお)容疑者(28)のトラックが衝突事故のはずみで歩道に突っ込み、次男と手をつないで歩いていた美季さんをはね、美季さんは頭を強く打って死亡した。2人は保育園から帰る途中だった。

 参列した健次さんの知人の会社員、熊谷倫光さん(44)は「2歳の子が泣いて、『ママ、ママ』と言っているように聞こえた」と斎場の様子を語った。長男が通っていた小学校のPTAのOB会の女性(63)は「旦那さんは会長をしていて、奥さんは年1回の餅つきを手伝いに来てくれた。餅の売り上げが子供向けの人形劇などの資金になることを知って一生懸命やってくれていた」と振り返った。

 健次さんによると、銀行員の美季さんは9日に次男が2歳になるのに合わせて職場復帰する予定だった。草加署は同日、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の容疑で、八下田容疑者をさいたま地検越谷支部に送検した。

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