カシオ元部長が4億4千万円を着服 取引先と組み架空発注繰り返す

 カシオ計算機は10日、開発部門の部長職だった50歳代後半の男性社員が取引先の取締役と協力して試作品などの架空発注を繰り返し、代金を還流させる手口で約4億4千万円を着服したと発表した。カシオは昨年12月21日付で社員を懲戒解雇している。刑事告訴する方針だ。

 カシオによると、架空発注は平成19〜27年の9年間にわたって約300件行われ、昨年6月に内部告発で発覚した。元社員は社内調査に対し、「遊興費に使った」と説明しているという。取引先や元社員が担当していた商品など詳細については「刑事告訴に向けて警察と相談しており、話せない」としている。平成29年3月期連結決算への影響はないという。

 カシオは「このような事態が発生したことは誠に遺憾。厳粛に受け止め、再発防止に向けて全力で取り組む」としている。

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