浪速風

法相が軽すぎる

「この二つを覚えておけばいいんですから」と、国政報告会で得意げに答弁のコツを開陳した。「個別の事案についてはお答えを差し控えたい」と「法と証拠に基づいて適切にやっております」。国会をばかにするなと、わずか2カ月で辞任に追い込まれた。菅直人内閣の柳田稔法相である。

▶どうも法相というポストは軽い。民主党政権だけでなく、初入閣者に割り当てられることが多く、内閣改造の度に交代する印象がある。またやってくれた。金田勝年法相が「テロ等準備罪」を新設する組織犯罪処罰法改正案の国会審議で答弁に詰まり、「法案提出後に議論を深めるべきだ」などとする文書を報道機関に配布した。

▶撤回、謝罪したが、お粗末だ。「まだ質問しないでくれ」という泣き言のように聞こえる。立ち往生させて紛糾を狙う野党もどうかと思うが、紙数がない。今国会の重要な法案である。国民の理解を得るためにも、堂々と論陣を張る重厚な大臣が必要だ。