高浜原発クレーン事故で関電が京都府に原因と対策を報告、山田知事「責任が明確でない」と再提出求める

 関西電力高浜発電所(福井県高浜町)2号機付近で先月に発生した大型クレーンの倒壊事故で、関電原子力事業本部の森中郁雄本部長代理らが8日、京都府庁に山田啓二知事を訪ね、事故の原因と対策を報告した。山田知事は「関電側の安全に対する責任が見えない」と強い口調で反省を促した。

 森中本部長代理は山田知事に陳謝した上で、原因について、「推定秒速40メートル以上の風が吹いていたが、元請会社は警報の認識がなかった」「関電側も元請会社の転倒防止対策を認識せず、当日も警報は認識していたが、大丈夫だと思い込んでいた」などと説明。

 今後の対応策として「風速に関係なくアームをたたむ、自然環境の悪化に関する警報入手と、情報の共有化など、社内ルールを明確化したい」などとした。

 これに対して、山田知事は「安全面で人員と組織を整えて、何度もチェックする体制をとることを明確化してもらわないと」と注文。今後の同原発近隣の府内7市町などからなる地域協議会開催に向け、再度の報告を求めた。

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