花粉症の人 豆乳で口腔アレルギー「大豆で症状なし」でも発症 「少量から摂取して」と呼び掛け

 ◆果物でも

 大豆には、大豆を原材料とした食品を食べたことにより発症する一般的な食物アレルギーと、主にカバノキ科植物(シラカンバ、ハンノキなど)の花粉症患者が豆乳などを摂取した際に発症する「口腔アレルギー症候群」があることが知られている。国立病院機構相模原病院臨床研究センター診断・治療薬開発研究室の福冨友馬室長は「大豆には、カバノキ科花粉のアレルゲン(タンパク質)と似た『Gly m(グリエム)4』と呼ばれるアレルゲンが含まれている。豆乳を飲んでアレルギー症状が出るのはこのため」と説明する。

 グリエム4は、加熱や発酵などの加工処理でタンパク質としての働きを失いやすいという性質があり、同じ大豆加工品でも納豆やしょうゆ、みそなど加熱・発酵した食品ではこのアレルギーはほぼ起きないが、加工度の低い豆乳やモヤシ、枝豆、豆腐などで症状を起こすことがある。

 また、カバノキ科花粉とよく似たアレルゲンは、リンゴやモモ、サクランボ、ビワなどバラ科の果物にも含まれる。豆乳によるアレルギーを起こした人の半数以上にこれらの果物を食べたときにアレルギー症状が出ることが分かっている。ただ、発症のしくみや病態など、不明な部分も多い。

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