カンボジア7人不法就労助長容疑 逮捕の女3人から覚醒剤反応 暴力団関与の組織売春か?

現場となった店舗名医不詳の風俗店=群馬県渋川市伊香保町
現場となった店舗名医不詳の風俗店=群馬県渋川市伊香保町

 就労資格のないカンボジア国籍の女性7人に対する不法就労助長事件で、入管難民法違反(助長)容疑で逮捕されたチョンタパー・チュダーポン容疑者(44)らタイ国籍の女3人から覚醒剤の陽性反応が出ていたことが7日、捜査関係者への取材で分かった。また、カンボジア現地紙によると、事件に関連し人身取引の疑いで現地ブローカー役の日本人の男ら3人がプノンペン市内で逮捕されており、事件は暴力団関係者が関与した組織売春の疑いが高まった。

 覚醒剤反応が検出されたタイ人の女2人は、いずれもチュダーポン容疑者が経営し、売春を強要したとされる群馬県沼田市東倉内の飲食店「GOLD」の従業員とみられる。捜査関係者によると、この店の実質的経営者は、沼田市を拠点にした広域暴力団組員で、チュダーポン容疑者と一時交際していたという。

 女2人は6日付で、同法違反と覚せい剤取締法違反(使用)の罪で起訴された。

 チュダーポン容疑者と同時に逮捕された渡辺久雄容疑者(44)が経営する渋川市伊香保の風俗店周辺でも、車で客を送迎する組関係者が目撃されていたほか、タイ人やカンボジア人の女性が沼田の店と行き来していたこともわかっている。

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