センバツ異聞

部員10人の「21世紀枠」岩手・不来方によぎる不安…野球は9人そろわないと没収ゲームに

 記録上、棄権したチームが0-9での完封負け扱いとなる。9点という大量得点差には「棄権したことに対するペナルティーの意味合いが込められている」とある野球関係者。米国発祥の野球において「1チーム9人」という競技上の大前提は譲れないらしく、日米共通のルールになっている。

 同じ団体競技でも放棄試合に対する考え方には温度差が見受けられる。サッカーの没収試合は、記録上0-3での敗戦となる。出場停止の選手が試合に出た場合も没収扱いとなる。ラグビーでは15人そろわない場合、試合が認められるケースもあるが、「不戦敗」扱いになることが一般的だ。

 ところが、個人競技の剣道の場合、団体戦(5人制)で次鋒と副将の2人まで欠けても試合は成立、没収試合にはならない。ただし、不戦負けの選手は「2本負け」になるため、3人編成のチームが勝利するには引き分けも許されなくなる。

采配ミスも許されない

 さて、部員10人で夢の全国舞台に臨む不来方は、先発投手が途中交代してベンチに引っ込んでしまうと、その時点で「控え」は皆無となる。縁起でもないが、プレーボールの段階で9人そろっていても、試合の途中で負傷して9人を欠くような事態になれば、その時点で没収試合となってしまうのだ。

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