ただ、野外施設のため、定期的に塗装が必要だったが、専門の業者に依頼した場合の費用は高額だったことから、一般の塗装業者に依頼したところ、本来の「新幹線ブルー」とはかけ離れた水色に、くすんだ白という色合いになってしまったという。
「本物と違う」などと鉄道ファンらからの苦情が相次ぎ、市は今年度予算に問題の0系の再塗装費用を計上。隣で展示する電気機関車の車両の再塗装も合わせ、JR西日本の子会社に依頼し、先月27日にすべての作業を完了した。
0系はその根強い人気から、各地の博物館や公園のほか、英・ヨークの国立鉄道博物館でも展示されている。一方、劣化対策などで高額な維持費に悩み、持て余すケースも少なくない。摂津市の隣の大阪府吹田市では、JR側から譲り受けたものの、展示計画が変更されるなどし、約8年間経過した今も非公開が続いている。