「さわる鑑賞」がテーマの今回の展示について、広瀬さんは「最終的には人間のコミュニケーションや、文明のあり方の再考につながる」と話す。「『より速く、より多く』といった効率性重視の近代に大きな影響を与えたのが視覚。現代はあまりに視覚に依存している」。
展示は、視覚に頼りがちな現代人が見落としている触れることの大切さを楽しく、ユーモラスに教えてくれる。広瀬さんは、「視覚以外の色んな感覚を使ったら、もっと日々が楽しくなると伝えるのが私の役割。多くの人に会場に訪れてほしい」と話している。
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「さわって楽しむ体感展示」は12日まで。午前9時〜午後6時開館、無料。問い合わせは、主催の実行委事務局((電)0742・27・8486)。