音楽教室にも著作権料

JASRAC方針に宇多田ヒカルさん「気にしないで無料で使って欲しいな」 歌手も一般人もネットで批判、反発、困惑…

 日本音楽著作権協会(JASRAC)が、来年1月からピアノやギターなどの音楽教室から楽曲の演奏に伴う著作権使用料の徴収を始める方針を明らかにしたことについて、歌手の宇多田ヒカルさん(34)ら音楽の作り手からも困惑の声が上がっている。

 JASRACが方針を明らかにしたのは2日。宇多田さんは4日、自身のツイッターを更新し、「もし学校の授業で私の曲を使いたいっていう先生や生徒がいたら、著作権料なんか気にしないで無料で使って欲しいな」と投稿した。

 アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の主題歌などで知られる作詞家の及川眠子(ねこ)さん(56)も3日、ツイッターに「JASRAC正会員の一人として。私は『営利を目的とする場』での演奏であるなら、当然楽曲の著作権使用料は払うべきものだと思う」とした上で「だけど、音楽教室で『練習のために』弾いたり歌ったりするものから、使用料をもらいたいと思ったことなどない」と書き込み、以後もこの問題について投稿を続けた。

 ロックバンド「くるり」の岸田繁さん(40)も2日、ツイート。「著作権に関わらず、〜権て難しい。得るものに対し対価を払う心意気があるかどうか、て自分は考えるようにしてるけど」としながらも、「なんだかなー」とつぶやき、JASRACの方針に納得がいかない心情をつづった。

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