安全保障の専門家で参院議員の青山繁晴氏が5日、高崎青年会議所OB会「学び場」の招きで「日本の出番、祖国は甦(よみがえ)る」と題した講演会を、群馬県高崎市のビエント高崎エクセルホールで行った。
青山氏は、昨年夏の参院選で「一番なりたくなかった議員」に出馬した経緯を語りながら日本の問題点を列挙。40年前、横田めぐみさんが北朝鮮工作員に拉致された際、「海保も海自も拉致は知らなかったが、北の動きは把握していた。でも手は出せなかった」とし国家間の交戦権を否定した憲法の問題点を指摘。「めぐみさんを拉致したのが犯罪者だったら阻止できた。相手が国家だったから何もできなかった」と語った。
演題の「祖国」について「右翼的だという人が今も多い。日の丸や君が代に対してもそうだ。そんな国は世界中捜しても日本だけ」とした上で、「日本は戦争に負けた資源小国のままなのか」と問い、日本海などのメタンハイドレート採掘や戦後、戦争に敗れた国々の事例と比較しながら日本の特異性を指摘。