クローズアップ科学

降雪の予報精度向上へ 市民から結晶の写真集め分析 データ乏しい関東地方

冬の大敵を読み解く
冬の大敵を読み解く

首都圏の交通まひなど大きな被害をもたらす関東地方の降雪。その予報精度を高めるため、雪の結晶の写真を一般から集めて分析する研究が始まった。暮らしに密着した天気予報の改善に市民が役立つ機会になりそうだ。

既に5千枚超

「関東甲信の皆様にお願いです。雪が降ったら結晶の写真を撮ってください。スマホでも撮れます」

関東の広範囲で雪が降った昨年11月24日の前日、気象研究所の荒木健太郎研究官はツイッターでこう呼びかけ、準備してきた研究を始めた。

各地に降った雪の結晶の写真を市民が撮影し、電子メールなどで気象研に送ってもらう。撮り方は簡単で、黒など濃い色の生地や板を屋外に出し、落ちてきた雪をアップで撮影する。定規と一緒に写すと大きさが分かって研究しやすい。形の美しい結晶に限らず、多くの写真を集めることが大事だという。

さまざまな時刻の写真を広範囲で集めれば、結晶の形から雲の中の状態変化が分かり、将来の天気予報の改善に役立つ。関東の雪は日本海側などと比べてまれな上、研究者が少ないためデータが乏しい。そこでネットを通じて市民の協力を得るユニークな研究を考案した。