まず自民党だが、野党時代の21年9月〜24年12月は、青年層と中年層は10〜20%の範囲を行き来し、線形も似たような動きを示していたことが分かる。しかし、高年層がおおむね25%前後と青年・中年層より高く、比較的、高齢者の支持が厚い政党であったことを示している。伝統的な「高齢者の党」のイメージそのままだ。
24年12月の政権復帰後は、全世代で支持率が一気に上昇し、そのまま今にいたっている。ただ最近のグラフの線形をたどる限り、相対的に高年層の支持が厚い構造から、全世代でバランスのよい支持構造に変化しつつあるようだ。高年層の支持率がわずかに落ちたようにも見えるが、現役世代の支持率は安定して35%前後をキープしている。
特に直近の28年10月、11月、12月の調査では、青年層の支持率が3回連続で高年層の支持率を上回った。これまでになかった現象であり、注目に値する。