上野動物園

今年こそ「パンダ2世」誕生なるか…女性へのアプローチ上手なリーリーに期待

 パンダの繁殖期は年1回、2〜5月のうちの2週間程度で、妊娠の可能性が高まるのは数日間に限られる。雌に優先的な選択権があることも繁殖が困難な要因とされる。ただ、シンシンは24年にリーリーの赤ちゃんを出産していることから、渡部さんは「相性が良いことは確証されている」と自信をのぞかせる。

 25年の偽妊娠後、しばらくはシンシンの体調が安定せずペアリング(お見合い)ができないことがあったものの、「最近は体調も良い。2頭はまだまだ繁殖に適した年齢なので自然交配を第一に様子を見たい」(渡部さん)。

 中国などでは、繁殖期には特別な笹を与えたり、トウモロコシ粉や大豆粉などを水に溶いたものを蒸して作る「パンダダンゴ」を多めに与えたりすることもある。ただ、渡部さんは「基本的な食事バランスは維持して、2頭にストレスを与えることなく、園内の思いを一つにして備えていきたい」と話し、まずは自然のなりゆきを見守る姿勢を強調した。

 「リーリーは雌へのアプローチがうまいので心配していない」と話すのは、学芸員の井内岳志さん。井内さんによると、リーリーは雌に対して乱暴なふるまいや強引な行動をすることはないが、活発に木に登るなどたくましい一面も持っているという。

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