「TSUTAYA図書館」全国4館目 岡山・高梁市に開館 カフェや書店併設、地元は期待

館内は開放的な雰囲気だ=岡山県の高梁市図書館
館内は開放的な雰囲気だ=岡山県の高梁市図書館

 岡山県高梁市がJR備中高梁駅隣接の複合施設内に整備していた市図書館が4日、開館した。レンタル大手「TSUTAYA」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が指定管理者となり、カフェや書店も併設。社交場的な雰囲気で、初日から大勢の来館者でにぎわった。

 新図書館は4階建ての複合施設(延べ床面積約3900平方メートル)内の2〜4階(同2250平方メートル)に開設し、旧図書館より2万冊増の12万冊をそろえた。テラス部分を含めて356席あり、カフェで購入した飲み物とともに読書が楽しめる。

 館内は吹き抜け空間で開放感にあふれ、子供専用の紙芝居コーナーや遊具、郷土史コーナーも設置。年間の来館者数は20万人を見込んでいる。

 開館式典で近藤隆則市長は「未来につなぐ図書館として、子供たちの知の拠点になれば」とあいさつ。市内の小学4年生、伊達二朗さん(10)は「歴史ものの人気漫画が借りられた。週2回は来たい」と喜んだ。

 CCCが指定管理する公設図書館は全国で4例目。同市では今後、移動図書にも力を入れ、4月から小学校や公共施設の計30カ所を月2回のペースで巡回する。複合施設内の1、2階にはバスセンターや市観光案内所(移転)、テナントも入っている。

 年中無休で開館時間は午前9時〜午後9時。問い合わせは、市図書館((電)0866・22・2912)。

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