釜山・慰安婦像設置

×「少女像」、○「慰安婦像」 政府が用語統一、菅義偉官房長官「そのものずばり」

韓国・釜山の日本総領事館前の道路に設置された慰安婦像=韓国・釜山(名村隆寛撮影)
韓国・釜山の日本総領事館前の道路に設置された慰安婦像=韓国・釜山(名村隆寛撮影)

 菅義偉(すが・よしひで)官房長官は3日の記者会見で、日本政府がソウルの日本大使館前や釜山の日本総領事館前に設置された慰安婦像を「慰安婦の少女像」と呼んでいることについて「政府が問題視しているのは慰安婦像だ。そういう意味で、慰安婦像というほうが非常に分かりやすい」と述べ、今後は呼称を「慰安婦像」に統一する考えを示した。

 菅氏はこれまで記者会見で「慰安婦の少女像」と「慰安婦像」を混在して使っていた。「慰安婦像」に統一する理由については、「そのものずばりだからではないか」と述べた。

 韓国側には慰安婦像を「少女像」とすることで、旧日本軍の残虐性を強調する狙いがある。このため、自民党内から政府が「慰安婦の少女像」と呼ぶことは不適切との指摘が出ており、外務省は呼称の見直しを検討する考えを示していた。

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