衝撃事件の核心

「日本橋は〝無法地帯〟」逆風AV界泣きっ面にハチ 違法な激安「海賊版」横行で商売上がったり!?

大阪・日本橋にある海賊版アダルトDVDの販売店の多くはこうした看板のみを出している。店内は意外なほど客が途切れることはない
大阪・日本橋にある海賊版アダルトDVDの販売店の多くはこうした看板のみを出している。店内は意外なほど客が途切れることはない
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著作権を無視して、映画のDVDやCDなどを違法にコピーして販売する「海賊版」。国内では取り締まりが強化されて久しいが、アダルトDVD(AV)は、いまなお海賊版が広く流通しているのが実情だ。関西随一の電気街、大阪・日本橋ではあやしげな違法店舗がはびこっている。発売直後の最新作が数百円と正規品の10分の1程度の値段で売られており、正規品のAV市場は近年、急激に規模が縮小した。関係者は「安易な気持ちで海賊版を購入することはAV業界の衰退につながる」と怒りを隠さない。ただ、AV業界をめぐっては、女性への出演強要などが問題になり、社会から厳しい目が注がれている。

雑居ビルの一室をのぞいてみると…

家電量販店やメイドカフェが並び、休日には多くの人でごった返す大阪・日本橋。一帯にたたずむ雑居ビルには、店名もなく、「DVD」とだけ書かれた看板を出すフロアがある。ほとんどが海賊版AVを販売する違法店舗だ。

1月初旬の日曜日の昼下がり、大阪市営地下鉄堺筋線恵美須町駅から徒歩数分の雑居ビルに入った。入り口のカーテンをくぐると、店内には一目でコピーと分かるAVのケースが所狭しと並んでいた。店の奥には長机とパイプ椅子があり、机上のファイルに目を落とす数人の男性客の姿があった。

ファイルにはAVのパッケージのコピーが入れられており、客は作品番号を伝票に記入してレジに出し、代金と引き換えに希望の作品を受け取る仕組みだ。

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