宝塚歌劇団

宙組トップコンビの集大成…さよなら公演の実咲凛音「トップさん思う心を大切に輝きたい」

 スランプ中のセレブ気取りの恋愛小説家、北白川右京役のトップ、朝夏は個性的な衣装も難なく着こなし、明瞭なせりふまわしや歌唱が光る。コミカルさはもちろん、自分を見つめ直していく心の変化まで幅の広い演技で魅せた。

 娘役トップの実咲は、旅行会社の社長兼添乗員のヒロインをエネルギッシュに演じた。ルイ14世役の男役スター、真風涼帆(まかぜ・すずほ)は存在感と硬軟織り交ぜた演技が圧巻。光ツアーの参加者で不動産王役の愛月(あいづき)ひかるは、関西弁を駆使したコミカルな役柄を好演、新境地を開いた。

 2幕は祭りをテーマにしたレビュー。リオのカーニバルや、スペインの牛追い祭り、日本のYOSAKOIソーランなど世界をめぐる。フィナーレは、黒えんび姿の男役のナンバーやロケット、今公演で退団する娘役トップ、実咲が男役たちと踊る場面などがそろい、王道を極めた。

 大階段前での、トップコンビの最後のデュエットダンスは、ホイットニー・ヒューストンの名曲「Greatest Love Of All」に乗せてしっとりと華麗に披露。今公演で退団する実咲に、朝夏は「最後は自分のために舞台で花を咲かせなさい」と言ったそう。「トップさんを思う心を大切に、舞台で輝きたいと思う」と決意したという実咲。

 歌姫の楽曲のテーマ、自分を信じ、愛するというこの世で最も素晴らしい愛に包まれ、トップコンビ集大成のステージを見せた。3月6日まで。東京宝塚劇場は3月31日〜4月30日。