2千億円損失「リスク想定、組織甘く 外部チェックも入らず」阿倍野再開発で大阪市が検証報告

 店舗や事務所のテナント需要が減少していたにもかかわらず、市は建物を保有し続け、資産価値の下落や管理コストの増大を招いた。報告書は「値下げして早期に売却するという意思決定ができなかった」と批判した。

 全体の収支は、最終段階で着手した大型商業施設地区(現あべのキューズタウン)の売却益で賄うという発想が市内部であったため、収支見通しは事業着手から20年以上経過した平成13年まで公表されなかった。このため報告書は、長期にわたり外部からのチェックが入らず、大幅な損失を招いた一因と結論づけた。