約5億4%2C000万年前に水中で棲息していたと見られる、長さ1.2mmの無脊椎動物の化石が中国で発見された。脊椎動物を含む多様な動物分類・後口動物として最も古い生物であり、「人類の最も古い親戚」といえる。
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カンブリア紀初期に生息していた微小な生物の化石を分析したところ、人類の最も古い先祖に関する新たな手がかりが明らかになった。
中国・陝西省で発見された袋のような形をした無脊椎動物は、長さが1.2mm未満で、その異様な体には、ひだのようなしわが寄った口と最大8個の穴が開いている。
人類をはじめとする脊椎動物やヒトデ類など、多様な動物分類のひとつである後口動物に分類されるこの生物は、約5億4%2C000万年前に水中で棲息していたと考えられ、知られている後口動物では最も古いものとなる。つまり、「人類の最も古い親戚」の化石というわけだ。