衝撃事件の核心

〝デス賀状〟に元妻が怒りの提訴 差出人は離婚したばかりの不倫夫と新妻だった

これに対し、大西さん側は年賀状のデザインや両面とも自宅で印刷されている点を指摘。新たな結婚の報告をだれにすべきか「2人で相談しなかったはずがない」として、意図的に賀状を送りつけてきたと反論した。

「嫌がらせとしか思えない」判決指弾

迎えた判決はまず、B子と年賀状とのかかわりについて検討。差出人が連名であること、2人で相談してデザインを決めていたことに加えて、その年のまさに元日にA男とB子が婚姻している点を重視。大西さんへの郵送にあたり、B子の関与があったと推測できると判断した。

また、大西さんとの離婚が成立しないうちから、B子がA男と接触して性的関係を持っていたと認定。B子はその点においても、接触禁止の和解条項に違反しているとした。

弁護側の「接触禁止は訓示的なもの(道義条項)にとどまる」という反論については「時、場所のいかんを問わず(故意の)接触を禁止するものであり、その内容が抽象的であるなどとはいえない。違反した場合には債務不履行または不法行為に基づく損害賠償責任が発生する」と退けた。

そして「幸せいっぱいの1年」「新たな家族でスタート」といった年賀状の文言について「原告の神経を逆なでする、嫌がらせとしか思えない内容」と批判し、B子に110万円の支払いを命じたのだ。

「一年の計は元旦にあり」という。365日中の1日ではあっても、旧年中の嫌な思い出をリセットし心機一転のスタートを切る特別な日だ。1審が認定したような悪意のある賀状だったとすれば、その責任はやはり重いといわざるを得ない。

B子側は判決を不服として控訴している。

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