ついてよし、引いてよし…これが加藤清正の十文字槍だ!!滋賀・長浜城歴史博物館で拓本展示

展示される加藤清正の十文字槍の押形(長浜城歴史博物館提供)
展示される加藤清正の十文字槍の押形(長浜城歴史博物館提供)

 戦国武将、加藤清正が長浜城主時代の羽柴(豊臣)秀吉に仕えていた際に使っていたとみられる十文字槍(やり)の押形(おしがた)が、長浜城歴史博物館(滋賀県長浜市公園町)の企画展「下坂鍛冶と越前康継」で展示されている。「下坂鍛冶」と呼ばれ、名工を輩出した同市下坂でつくられた槍とみられる。

 展示されている「十文字槍押形」は縦65・5センチ、横26センチ。押形とは、槍など武具の実物を形に沿って詳細に写し取った図面。「加藤清正所持之槍 下坂作」と記されている。槍の茎(なかご)部分には清正が長浜にいたころの名前「加藤虎介(とらのすけ)」があり、作者名として同市下坂町に住んだ下坂鍛冶の「下坂住」の銘がある。槍の実物は現存していない。

 十文字槍は鎌のように引いて切ることもでき、多くの武将が愛用していた。同館によると、清正が武将として名をあげ始めた初期のころの槍だとみられるという。同館の森岡榮一学芸員は「清正が下坂鍛冶の槍を使っていたことがわかる貴重な資料」と話している。

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